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2020年3月31日 介護豆知識

知っておきたい!大切な水分補給~むせやすい方の飲み方のヒント~

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監修:東邦大学医療センター大森病院栄養治療センター部長 鷲澤尚宏先生/ 協力:同口腔外科准教授 関谷秀樹先生、同看護部・日本看護協会 摂食・嚥下障害看護認定看護師 山崎香代先生、同栄養部・摂食嚥下リハビリテーション栄養専門管理栄養士 中村芽以子先生/編集・発行:メディバンクス株式会社

体に大切な水分を摂ろう

私たちは体の水分のほとんどを食べ物や飲み物から摂っており、主に筋肉に蓄えています。

しかし、加齢と共に体の水分量も筋肉量も減っていきます。
体調や気候によっても必要な水分量は変化しますが、高齢の方はその変化への対応の遅れから、急に体調を崩すことが少なくありません。
意識的に水分を摂ることを習慣にしましょう。

水分の大切な働き

  • 酸素や栄養を運び体調を整える
  • 体温を調整する
  • 老廃物をする排出
  • 口や喉の動きをなめらかにする(話す、食べるなど)

水分は少しずつこまめに摂ると効果的

  • 1日に飲み物から摂りたい水分量の目安は、体重50kgの方で約1200mLといわれています。

  • 普段使っている湯飲みやコップの容量を測り何杯分にあたるか、目安を知っておきましょう。
    (例:150mLのカップ×8杯=1200mL)

お水でむせやすいのは何故?

むせやすくなった時の水分補給

むせが続くと体力を消耗します。

また、むせる力が弱いと液体・異物を排出できず、肺炎を起こすことがあります。
むせやすくなったら、誤嚥に注意しましょう。

また、水分は体位によってもむせ込みやすくなります。

座位で前のめりになったりベッドを倒した状態であごを上げてしまったりすると、誤嚥しやすいです。

  • どんなものどんな姿勢どのくらいの量を飲んだときにむせるのか、専門的な検査を受けましょう。

  • 喉をゆっくり流れるよう、飲み物にとろみをつけることが推奨されています。
    ※とろみの濃さは、喉の働きによって異なります。
    適切なとろみの加減は専門家の指示に従いましょう。
    ※濃すぎるとろみは飲み込みにくかったり、誤嚥した時に喉に張り付き危険なこともあります。
    ※とろみではなくゼリー状にした方が良い方もいます(舌や喉の動きで専門家が判断します)。

  • とろみ調整食品を混ぜてとろみをつける時は、ダマができないようにスプーンをくるくる回すだけでなく上下左右にも動かして混ぜるのがコツです。

とろみをつけたいんだけれど・・・

  • うまくとろみがつかない
  • 作るたびに粘度が変わりダマもできる
  • 飲むたびに作るのは手間
  • 外出先でとろみをつけるのは大変
  • とろみ付けして置いておくと固まる
  • 作りだめできない

ボトルのとろみ付き飲料が便利です

  • はじめから薄いとろみ
  • 均質なとろみで粘度のばらつき、ダマの心配がない
  • はじめからとろみが付いてとろみ付けの手間いらず
  • いつでもどこでもすぐに飲める
  • キャップができて小分けで飲める、粘度も安定
  • 常温保存で備蓄にも最適

注意:とろみ付き飲料は、薄いとろみを安全に飲める(・舌の送り込みに問題がない ・のど仏が持ち上がる ・誤嚥してもむせの力で排出し飲み込める)方に向いています。
飲み込んだ後に「アー」と声を出してもらい、湿ったガラガラ声でなければ飲み込めています。

喉も筋肉。トレーニングで鍛えましょう!

通常の飲み込みができ、唾液が出ていれば、それを飲み込むことが喉のトレーニングになっています。
水分不足により唾液量が減ると飲み込む回数が減るので、喉を使わないことで筋力が低下し、誤嚥しやすい喉になってしまいます。
日頃から喉や首回り筋肉を鍛えましょう。

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